無農薬野菜、実験中。

コミュニティや人とのつながりが増えてきた。

情報は人を通して伝わってくる。

面白い情報は、意外と近くにあったりする。

 

市役所と農家の協同組合(Asociacion de regantes la leona)

との共同プロジェクトで無農薬野菜を栽培・販売する計画。

役所が所有する土地で実験中。

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重点作物としては、「チリ」。

エルサルバドルでは、多くの料理に使用されるので流通がよく、

栽培も比較的簡単かつ早い。

販売価格もそれなりに高いから、というのが理由だ。

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ネットを使用し、農薬は一切使わず、結構本格的に行っている。

ほかにもトマト・スイカ・レモン・マンゴー等も同時進行中。

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ミミズコンポストの導入も考えていて、土地改良も視野に。

 

無農薬野菜、観光資源、海、点が少しづつ見えてきた。

さて、どうしたものか。

 

 

 

オーガニックコットン

エルサルバドルは綿生産において、中米内でも有名な場所。

かつては日本企業も進出していた。

噂によると近年ではオーガニックコットンにも取り組んでいる?とか。

タオルやハンモックも有名で(高品質という意味で)

エルサルバドルらしいカラフルなデザインも素敵。

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オーガニックコットンに挑戦している農家さんはないのかな、

現在調査中。

 

藍染も密かなブーム。

1619世紀にかけて、エルサルバドルでは大規模な藍産業が行われていた。

主にスペインの皇族達は、その美しさや虫除けなどに藍製品を利用し、

イギリスの産業革命時代には、たくさんの藍製品が輸出されていた。

歴史の中で化学塗料が発展、衰退してしまったのだけど、

近年、天然の藍文化が復活の兆しを見せているらしい。

 

これも探ってみよう。

 

 

以下、補足です。

 

オーガニック・コットン(有機栽培綿)とは、

3年間農薬や化学肥料を使わないで栽培された農地で、

農薬や化学肥料を使わないで生産された綿花のこと。

 

栽培に使われる農薬・肥料については厳格な基準が設けられており、

認証機関が実地検査を行っている。


オーガニック・コットンは、

紡績、織布、ニット、染色加工、縫製などの製造工程を経て、

最終製品となる。この製造全工程を通じて、

化学薬品による環境負荷を最小限に減らして製造したものを、

オーガニック・コットン製品という。

 

オーガニックコットンは、有機肥料で栽培し、

除草剤を使わずに人の力で除草作業をし、昆虫などで害虫駆除を行なう。

 

化学薬剤の変わりに、小麦粉、蜜ろう、菜種油などを使用し、

防縮・柔軟加工をはじめとする化学薬剤による加工は行なわない。

化学薬剤によって栽培や生産の効率、量を調節するのではなく、

植物が本来もつ成長するエネルギーを大切にしている。

WIRED vol12

WIREDという雑誌。過去のもほとんど読んでいる。

流行の先や可能性を特集することが多いのだけれど、

今回のタイトルは、なんと「コーヒーとチョコレート」。

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エルサルバドルにいながら読むには・・と考えたら、

今はKindleですぐ購入できる時代。とても便利。

 

内容は、ブルーボトルの日本進出の話題。

ただ、システム化されたスターバックスとの差別化は、

とてもシンプル。

豆にこだわって、一つ一つを丁寧にドリップでいれるというもの。

まさに日本の喫茶店。

そのビジネスモデルにアメリカ中から投資が殺到しているという。

生産地帯や農家との問題を考えると、

チョコレートとコーヒーも類似点が多い。

 

豆を直接農家から仕入れて、美味しいコーヒーを届けたい、

そんなウェーブがきている。

頭でぼんやり考えていたことを取り組み始めた人々がいる。

 

以下内容を少しだけ。

 

・量から質への革命、ダイレクトトレードの強調。(フェアトレードとは異なる)

・焙煎機、コーヒーメーカー改良。水の温度を一度レベルで調整可能な機械の発明。

・画像解析ソフトレベルで、豆を挽く研究。

 

ちいさなカフェの経営戦略論

1、逃げ道を用意しよう、はじめはリースで。

2、ロケーションですべて決まる。

3、常連客200人を見つけよう。

4、「行列」をデザインしよう。

5、バリスタは「2歩圏内」。

6、新商品は古いものと換えよう。

7、少ない商品数で多く売ろう。

 

内容はたしかに、

それぞれの分野で、導きだされた現時点での結論だろう。

 

元々ブラックコーヒーのみが味の追求だとおもっていた。

でもエルサルバドルに来て、色々な飲み方があることを知る。

届けたいとおもう人、飲む人によって、

気分や好みも違うはずだ。

そのすべてに対応することは難しいのかもしれないけど、

個人のストーリーに少しでも触れるようなコーヒー作りはないものだろうか。

野菜などの食材作りにも言えることだろう。

それこそが究極の差別化な気がしている。うーん。

 

パーマカルチャーを再度調べてみた。

古い技術や考え、新しい技術や取り組み、うまく使えるといい。

生活デザインにも、古いものだけ、新しいものだけに偏らず、

バランスを考えたい。

心地よさをデザインする、

物があふれた時代の重要な選択だとおもう。

エルサルバドルの果物

最近、果樹にも興味がでてきた。

さっそく同僚に、

「エルサルバドルにはどんな果物があるの?」

と聞いたところ、皆が集まり、討論大会に。

 

地元の果物に誇りがある。果物大好き。

みんなそれぞれ議論が尽きない。

ほっこり・・いいなぁ、と聞いた本人が傍観者。

 

せっかく聞いたので、めもめも。

 

■ fruta nance

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■nispero

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■zapote

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■noni

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■fruta anona

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■marañón

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■guanabana

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■chirimoya

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■mamey

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■granadillas

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■carao

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■copinoles

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コーヒー協同組合、コーヒー農場(JUCUAPA)

先日、コーヒー協同組合にアポをとり、訪問。

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近くにコーヒー農場もあり、同時に見学。

写真のように、種から苗までは約1年間、別の場所で育てるそう。

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屋根はココナツの葉と竹で作り(約2mほどの高さ)、

風通しと日射が最適になるらしい。

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話を聞くために、敢えて小規模コーヒー農家を訪れることにした。

おそらく大農家は、契約会社がすでにあり見学すら難しいと考えたから。

そんな小規模農家さんに、さび病の被害について聞いたところ、そんなに被害はないと言っていた。理由は有機栽培を行っているからだそう。まさに森林農法だった。

エルサルバドルでは、国内に残された森林の6割が伝統的なコーヒープランテーションにあるらしい。さび病被害の多くは、大規模なシステム的プランテーションのようだ。 

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コーヒーの木の土部分を確認したら、たくさんの枯葉がまずあり、葉の中には白い菌や自然の虫たちがいて、2層くらい下に土がある状態。少し湿って、若干の粘り気もあり、色は黒っぽかった。コーヒーの葉は、緑が強く、とてもやわらかく、茶として飲めるのでは?と思うほど柔軟な感じがした。やはり土も大事。

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協同組合としては、農場見学やエコーツーリズム、コーヒー学校をしてみたい、日本政府またはJICAからの協力は得られないだろうか、そんな要望もあった。

またカカオも生産していて、コーヒーとカカオで何かできないか、そんなアイデアも。

コーヒーとカカオ、やはり面白い関係だと感じる。

また、それとは別に、個人的にいつでも遊びにきなさい、と言ってくれたので、

収穫時期(11月、12月)以外にも、都度訪れてみようとおもう。

エスプレッソ美味しかった。

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コーヒーの栽培をしてみたい、と話をすると、

一番初めに標高を聞かれることが多い。

おそらく価格と質を決める一番の要素なのかもしれない。

 

先日、会議に出席したのだが、

題材が「biodiversidad」(生物多様性)についての話し合いだった。

各市が持っている自然資源をどのように関連させて生かすことができるか、

またコーヒーの章では、森林農法を推奨し、オーガニックへの移行について、農薬を使わないシステム作りのアイデアについて真剣に議論されている。

その中心となるのが、エルサルバドルコーヒー研究所(PRO CAFÉ)ということ。

このPRO CAFÉ には、コーヒーの学校もある。

何度か訪ねてみようとおもう。

 

日本国内のコーヒー栽培についてはどうだろう。

とくに国内の九州でコーヒー栽培ができないか、

また徳島でも栽培されていると聞いた。小豆島などの地中海性気候はどうだろう。

コーヒーベルト以外では、温室を使うことがマストになりそう。

ただ地球温暖化によって、状況が少し変わってきているのかも?と思う。

品種の中でも寒さに強い品種であれば、日本の本州でも育てることができるのではないか、そんな予感がしている。

 

今回訪問したところとは別のところ、

エルサルバドルのコーヒー産地、モラサン県に訪問したとき、

夏なのに日中も涼しく、夜は非常に寒かった。

元々寒さに強い品種なのではないか、と思ってしまうほど。

逆に、私が住む場所は年中暑く、マンゴーもよくとれて、バナナも豊富。

コーヒーも栽培できるのでは?と聞いたら、暑すぎてだめだ、と皆がいう。

ちなみにエルサルバドルから日本まで、コーヒーの豆を持ち帰ることは可能のようだ。

検疫にも引っかからないらしい。

PRO CAFÉ に行った際、購入できないか聞いてみようと思う。

 

 

原点に立ち返りながら、少しづつ。

 

Coffee chart

なんとなく心奪われる。

 

エルサルの田舎では、トルコ式コーヒーに似たものがでてくる。

これはコーヒーの原点だそうだ。

火にかけて煮出し、粉を濾さずに上澄みのコーヒーを飲む。

 

ブラジルでは「カフェ・ジーニョ」といって、深入りコーヒーに砂糖たっぷり。

コロンビアでは「ティント」という湯の中に黒砂糖とコーヒーの粉を溶かす。

 

好みは人それぞれ。

ブラックもいい。

でも一番は、自分好みで、気分で、

楽しむことが一番かもしれない。

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エルサルバドルのコーヒー事情2014

現在、収穫量大幅減という深刻な事態が発生中。

原因は「roya(さび病)」

病気に弱いアラビカ種が中心である中南米全域が苦しんでいる。

対策は化学薬品のみらしいが、農家はそれを購入するお金がない。

政府はまったくの無視だそうだ。

在エルサルの研究所が対策協議中。

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