コーヒー協同組合、コーヒー農場(JUCUAPA)
先日、コーヒー協同組合にアポをとり、訪問。
近くにコーヒー農場もあり、同時に見学。
写真のように、種から苗までは約1年間、別の場所で育てるそう。
屋根はココナツの葉と竹で作り(約2mほどの高さ)、
風通しと日射が最適になるらしい。
話を聞くために、敢えて小規模コーヒー農家を訪れることにした。
おそらく大農家は、契約会社がすでにあり見学すら難しいと考えたから。
そんな小規模農家さんに、さび病の被害について聞いたところ、そんなに被害はないと言っていた。理由は有機栽培を行っているからだそう。まさに森林農法だった。
エルサルバドルでは、国内に残された森林の6割が伝統的なコーヒープランテーションにあるらしい。さび病被害の多くは、大規模なシステム的プランテーションのようだ。
コーヒーの木の土部分を確認したら、たくさんの枯葉がまずあり、葉の中には白い菌や自然の虫たちがいて、2層くらい下に土がある状態。少し湿って、若干の粘り気もあり、色は黒っぽかった。コーヒーの葉は、緑が強く、とてもやわらかく、茶として飲めるのでは?と思うほど柔軟な感じがした。やはり土も大事。
協同組合としては、農場見学やエコーツーリズム、コーヒー学校をしてみたい、日本政府またはJICAからの協力は得られないだろうか、そんな要望もあった。
またカカオも生産していて、コーヒーとカカオで何かできないか、そんなアイデアも。
コーヒーとカカオ、やはり面白い関係だと感じる。
また、それとは別に、個人的にいつでも遊びにきなさい、と言ってくれたので、
収穫時期(11月、12月)以外にも、都度訪れてみようとおもう。
エスプレッソ美味しかった。
コーヒーの栽培をしてみたい、と話をすると、
一番初めに標高を聞かれることが多い。
おそらく価格と質を決める一番の要素なのかもしれない。
先日、会議に出席したのだが、
題材が「biodiversidad」(生物多様性)についての話し合いだった。
各市が持っている自然資源をどのように関連させて生かすことができるか、
またコーヒーの章では、森林農法を推奨し、オーガニックへの移行について、農薬を使わないシステム作りのアイデアについて真剣に議論されている。
その中心となるのが、エルサルバドルコーヒー研究所(PRO CAFÉ)ということ。
このPRO CAFÉ には、コーヒーの学校もある。
何度か訪ねてみようとおもう。
日本国内のコーヒー栽培についてはどうだろう。
とくに国内の九州でコーヒー栽培ができないか、
また徳島でも栽培されていると聞いた。小豆島などの地中海性気候はどうだろう。
コーヒーベルト以外では、温室を使うことがマストになりそう。
ただ地球温暖化によって、状況が少し変わってきているのかも?と思う。
品種の中でも寒さに強い品種であれば、日本の本州でも育てることができるのではないか、そんな予感がしている。
今回訪問したところとは別のところ、
エルサルバドルのコーヒー産地、モラサン県に訪問したとき、
夏なのに日中も涼しく、夜は非常に寒かった。
元々寒さに強い品種なのではないか、と思ってしまうほど。
逆に、私が住む場所は年中暑く、マンゴーもよくとれて、バナナも豊富。
コーヒーも栽培できるのでは?と聞いたら、暑すぎてだめだ、と皆がいう。
ちなみにエルサルバドルから日本まで、コーヒーの豆を持ち帰ることは可能のようだ。
検疫にも引っかからないらしい。
PRO CAFÉ に行った際、購入できないか聞いてみようと思う。
原点に立ち返りながら、少しづつ。