パーマカルチャー農場(エルサルバドル、スチトト)

現在住んでいる場所からバスで20分ほど、

パーマカルチャーを実践している農場があると聞いたので、早速行ってみた。

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パーマカルチャーの定義

エコロジカルデザイン環境デザイン分野の用語であり、自然のエコシステムを参考にし、持続可能な建築や自己維持型の農業システムを取り入れ、社会や暮らしを変化させる総合的なデザイン科学概念。(wiki)

循環、機能性の理解、持続性、外的要因(季節気温)、

相互間のバランスを考慮し、住み良い環境づくりをデザインする。

そんな概念だと思っている。範囲は外の自然に限らず、居住空間にも及ぶ。

 

感じたこと箇条書きする。

・パーマカルチャーの考えは根底にあるのだけど、まだ開発途中。全体としてのデザインありきかと思いきや、それぞれが個別に機能してる印象。相互間のバランスが見えづらい。

 

・誰を対象にしているのか。聞いてみると、農場関係者への啓蒙とのことだった。結果住む人たちによって、満足感が得られればいいわけだが、もし外部に広報・売り出しをするなら工夫がいるだろう。仮に地域の農場関係者向けならば、個々の工夫を場所ごとに展示することも問題ないのかもしれない。パーマカルチャーの大枠に興味がある人を対象にするなら、個々のつながりが目でみて実感できる作りにすべきかも。

 

・主な現金収入が肥料を作って、それを販売する。または稀に外国人が研修にくるそうで、その宿泊収入とのこと。

 

・このデザインを実践するのに、地域性は不可欠だ。その土地にあった調査や昔ながらの考えは活用すべきである。その上でのデザイン。すでに存在している事象も、意味があって成立している、きっと何度も工夫した上で落ち着いたスタイルだ。外部者ができることは、その良さを伝えることなのかもしれないけど、それ以上に、凝り固まっている生活スタイルに、ちょっとしたアイデアを加えることなのかもしれない。人はメリットがあることに興味を示すし、行動も早い。例えば、環境の似ている少し離れた地域では、違うことを実践しているかもしれない。その知恵を集約することで、より住み良い環境づくりの手助けになるのかも。

 

・観光地として見せる場合、まずは誰を対象にすべきか。あとは時代性。任地の観光資源は海のアクティビティが主である。日本が培ってきた海側地域の取り組み、周辺地域の売り出し方、はじめは参考にして、真似をするところから始めるしかない。

 

■手間の掛からない作物作業は居住の近くに、比較的ほっといて良いものは遠くに、距離間を意識したデザインをしている。

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■木を組んで、肥料を保存するための屋根づくり。

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■ペットボトルを使って、水の供給量を調整。

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■雨で流れないように木の周りを石で囲む。

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■熱帯地域で、さらに熱帯環境が必要な作物のための温室。

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■作物からの、染料づくり。

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